
開催趣旨
多くの自治体が抱えるデジタル化・DX推進の課題として、デジタル人材の不足や、DXがDX担当部署任せになり、業務所管課(原課)での取り組みが広がらないことなどが挙げられます。
一方、こうした課題に対し、推進体制や人材育成を工夫することで、DXを着実に進める自治体もあります。また、生成AIについても、単に「使う」段階から、実際の業務改善や住民サービスの向上につなげる取り組みが始まっています。
本セミナーでは、自治体の実践事例を通じて、DX・AIを推進する体制づくりと人材育成、各分野に広がるAI活用の可能性を、2回シリーズで紹介し、考える場とします。
セミナーの3つのコンセプト
① 事例に学ぶ
他自治体の取り組み事例から、解決法(ツールや手法)だけではなく、そのプロセスを学びます。
② 当事者に学ぶ
実際に取り組みに関わった人から、苦労話も含め、人や組織をどう巻き込み・動かしたのかを学びます。
③ 民間に学ぶ
新しいデジタルの知見やノウハウを持つ民間企業の経験や考え方も学びます。
過去のセミナーの様子


開催概要
※後日の録画配信は行わず、リアルタイムのみ。
登壇自治体・事例紹介
原課職員によるデジタル推進
福岡県 久留米市
総務部情報政策担当次長 兼 情報政策課長 長野 慶太氏
自治体のDX推進では、DX担当部署が取組を一手に担い、業務が集中してしまうケースもあります。
そんな中、久留米市では、サポートし過ぎない支援によって、原課職員が自らRPAを作成・改善。年間約12,000時間を削減するなど、業務改革を担う人材を育成しています。
生成AIについても、庁内での活用を推進。文書作成やデータ分析に加え、RAGを活用した庁内規定の照会にも取り組んでいます。
さらに、現在は「書かない・行かない市役所」の実現に向けた窓口改革も進めています。NaNaTsuForum2026にて最優秀賞を受賞。
人づくりをベースにしたDX推進
静岡県 掛川市
CDO補佐官/企画政策課デジタル戦略係長 寺田 翔之介氏
DX推進ではツールの導入に目が向きがちななか、掛川市では「人づくり」を基盤とした持続可能なDXを推進しています。
まず全職員を対象にDXスキルを調査し、現状と課題を把握したうえで、スキルマップや育成計画を策定。人事評価とも連動させ、全庁的なDX人材育成に取り組んでいます。
さらに、庁内公募で選ばれた約100人のDXリーダーを育成。現場の業務を熟知するDXリーダーが、各部署でRPAや生成AIなどの活用を主導し、業務改革を推進しています。
2026年度からは第2期DXリーダーの育成に加え、近隣自治体との共同育成にも取り組んでいます。「日本DX大賞2026」にて、ポスターセッション部門最優秀賞を自治体として初めて受賞。
プログラム
- 開会挨拶・趣旨説明(10分)セミナーの解説・挨拶(司会:西川)
- 事例発表①(25分)久留米市(福岡県)
- 事例発表②(25分)掛川市(静岡県)
- 対話・質疑応答(30分)登壇自治体へ司会から質問する形式で進めるトークセッション。参加者からの質問等を紹介し、登壇自治体同士での質問や補足説明も行います。
- クロージング(20分)セミナーの総括(早稲田大学デモクラシー創造研究所 中村健)
※時間は目安です。各事例の紹介後には、司会から1つ程度質問して次の講演へ進みます。
過去参加者の声(抜粋)
両事例とも非常に実践的で参考になる内容でした。
組織内で推進するにあたっての考え方など、先進自治体の担当者の「生の声」が聞けたことで、今後の取組に向けてのヒントを得られました。
各自治体の具体的な生成AIの活用状況を知ることができた。大変クオリティの高い事例紹介でした。
自治体の取組事例を知ることができたこと,また,取り組む上での留意点や苦労話などを伺うことができたことが,今後,大いに参考になると思った。
リアルな現場の雰囲気をお話いただけたことがよかったです。
具体的な事例や実際に悩んでいることなどを聞くことができ、新しい考え方を知ることができた。
次回セミナーのご案内
本セミナーは2回シリーズで開催します。11月はDX・AIを推進する体制づくりと人材育成を取り上げ、次回は各分野に広がるAI活用に重点を置きます。